黒染め(四三酸化鉄被膜)

黒染め処理とは?

黒染め処理とは、化成処理と呼ばれる表面処理の一種です。一般的には、黒染め・四三酸化鉄被膜と呼ばれることが多いですが、フェルマイト・黒色酸化被膜・SOB処理などと呼ばれることもあります。

まず化成処理とは、製品の表面に処理液にて化学反応を起こさせて、耐食性・親和性などの性質を与える表面処理のことです。

黒染め処理は、強アルカリ性の処理液にて化成処理を施し、鉄の表面に四三酸化鉄(Fe3O4)の被膜を生成する化成処理の一種となります。

黒染め被膜の膜厚は約 1µmであり、処理後の寸法変化が少ないことが特徴です。

また、表面処理の中では被膜が薄い為、防錆力が低くサビやすいですが、メッキ・塗装等と違い、脱膜しないとゆうメリットもあります。

見た目は黒光りしており、光沢のある黒な為、美観として処理されることや、表面処理の中でも安価な為、防錆以外ですと素地の鉄との識別に使われることもあります。

材質は鉄・鋳物・ステンレスなどに処理が可能で、それぞれ専用の処理液にて処理を施します。

熱処理品・ワイヤーカット品・溶断品・溶接品などにも処理は可能ですが、光沢が失われたり、赤茶っぽく仕上がる場合があります。

黒染め処理を画像で比較

ここでは、黒染め処理の前と後の様子を画像でご紹介します。処理前の素地からの変化をご覧ください。

処理後の表面拡大画像

黒染め処理の特徴まとめ:寸法変化が少ない・脱膜しない・見た目が綺麗・安価・表面処理の中でも防錆力は低くサビやすい。

 

弊社黒染め処理内容

主に鉄をメインとした処理を行っており、小物から大物(2800mm×600mm×500mm)まで対応可能となっており、小ロットから大ロットまで、幅広く対応致します。

小物ですと精密部品(自動車部品・産業機器部品・機会部品・ロボット部品)や大物ですとベース(機械部品・専用機)・長物(シャフト)などに多くの実績があります。

量産部品はもちろんですが、試作製品や小ロット製品の対応も行っており、1個からの生産も可能となっております。

栃木・群馬・茨城など北関東を中心に活動を行っておりますが、埼玉(桶川)に出張所を設けてから、埼玉・東京・神奈川・千葉など関東全域への営業展開も実施しております。

郵送やチャーター便などの手配も可能となってりますので、全国のお客様も対応可能です。

弊社では、黒染め処理と合わせて、パーカー処理も実施している為、製品に合わせて表面処理の選定も可能となっております。

北関東1.2の大きさの黒染め処理槽を所持しているのも弊社の特徴です。

また、バレル研磨、ショットブラスト、脱脂・洗浄、プレス加工などの生産設備がある為、他工程と合わせての一貫生産が可能なことも弊社の強みでもあります。

例1)プレス→バレル→黒染め  例2)黒染め→脱脂・洗浄 etc

弊社黒染め設備

名称 黒染め・四三酸化鉄被膜・フェルマイト・黒色酸化被膜・SOB
膜厚 約1µm
対応材質 鉄(要問合せ)
処理事例 自動車部品・機械部品・ロボット部品・ベース物・シャフト物
サイズ 2800mm×600mm×500mm
ロット 小ロット~大ロット

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